こんにちは!さくらもちです。「総実労働時間」と「所定外労働時間」は、法律上の「法定労働時間」「法定時間外労働」と同じでしょうか。 この記事では毎月勤労統計調査の公式定義を中心に整理します。2025年平均・全国調査・確報の数字は説明用の例であり、年度が変わっても通用する読み方を主題にします。
結論|総実労働時間は所定内と所定外の合計
毎月勤労統計調査では総実労働時間=所定内労働時間+所定外労働時間で、いずれも実際に働いた時間です。「所定外」は事業所の所定労働時間との関係で決まり、労働基準法の法定時間外労働と同義とは限りません。
月間実労働時間の公式定義
| 項目 | 定義 | 2025年平均の例(常用労働者1人当たり月間) |
|---|---|---|
| 総実労働時間 | 所定内と所定外の実労働時間の合計 | 135.1時間/月 |
| 所定内労働時間 | 労働協約・就業規則等に定められた始業・終業時刻の間の実労働時間 | 125.3時間/月 |
| 所定外労働時間 | 早出・残業・臨時呼出し・休日出勤などの実労働時間 | 9.8時間/月 |
| 出勤日数 | 実際に業務のため出勤した日数 | 17.4日/月 |

休憩・年次有給休暇と出勤日数
休憩時間は給与支給の有無にかかわらず実労働時間に含めません。年次有給休暇を取得した時間も実労働時間に含めません。出勤日数は実際に出勤した日数で、1時間でも仕事をすれば1出勤日として数えます。月間所定労働日数・法定休日数と同義ではありません。
所定外労働時間と法定時間外労働は異なる
事業所が定める所定労働時間を超えても、法定労働時間の範囲内に収まる場合があります。逆に、法定労働時間の判断には労働基準法・変形労働時間制等の制度要件を別途確認する必要があります。所定外労働時間の減少をもって、法違反の減少や法改正の効果が直接確認できたとは断定できません。

所定外労働時間と、毎月勤労統計上の所定外給与の違いについては、現金給与総額・所定内給与・特別給与の違いを参照してください。
2025年の前年比はどう読む?
所定外労働時間は9.8時間/月(前年比2.5%減)、所定内労働時間は125.3時間/月(同1.3%減)、総実労働時間は135.1時間/月(同1.4%減)でした。2024年からの変化を読むときは、公式前年比が指数等から算出されていること、年平均の実数は各月の推計常用労働者数による加重平均であることに注意します。
もちの一言
さくらもち数字だけを覚えるのではなく、何を数え、どの系列・分母・単位で比較しているのかを確かめると、似た統計でも区別しやすくなりますね。
社労士試験での見方
- 総実労働時間=所定内+所定外
- 休憩・年次有給休暇の取得時間は実労働時間から除く
- 所定外労働時間と法定時間外労働の法的概念を混同しない
読み解きメモ|比較するときの注意
毎月勤労統計調査の年平均実数は月ごとの推計常用労働者数による加重平均、指数の年平均は各月指数の単純平均です。公表された前年比は指数等による算出であり、表示された実数の単純な除算と一致しない場合があります。2024年の前年比にはベンチマーク更新の影響を取り除くための参考値の扱いがあることにも注意します。
FAQ
Q1. 有給休暇を取った日は実労働時間に入りますか?
A. 取得した有給休暇の時間は実労働時間に含みません。
Q2. 1時間しか働かなかった日は出勤日ですか?
A. はい。実際に1時間でも就業すれば1出勤日とします。
Q3. 所定外9.8時間は違法な残業時間の平均ですか?
A. いいえ。所定外労働時間は法定時間外労働とは異なる概念です。
