こんにちは!さくらもちです。毎月勤労統計の「一般労働者」「パートタイム労働者」は、労働力調査の「正規」「非正規」と同じでしょうか。 この記事では毎月勤労統計調査の公式定義を中心に整理します。2025年平均・全国調査・確報の数字は説明用の例であり、年度が変わっても通用する読み方を主題にします。
結論|毎月勤労統計の一般・パート区分は労働時間・日数で決まる
毎月勤労統計調査では一般労働者=パートタイム労働者以外の常用労働者です。パートタイム労働者かどうかは、同じ事業所の一般労働者との所定労働時間・日数の比較によって決めるため、正規・非正規の呼称区分とは別です。
常用労働者・一般労働者・パートタイム労働者
- 常用労働者:期間を定めずに雇われている人、または1か月以上の期間を定めて雇われている人
- パートタイム労働者:1日の所定労働時間が一般労働者より短い人、または時間が同じで週所定労働日数が少ない人
- 一般労働者:常用労働者のうち上記パートタイム労働者以外の人

2025年分確報で賃金を読む|月額給与と時間当たり所定内給与を分ける
| 区分 | 月間現金給与総額 | 所定内給与 | 比較での注意 |
|---|---|---|---|
| 就業形態計 | 355,941円 | 267,532円 | 月間一人平均(一般・パートを含む) |
| 一般労働者 | 465,923円 | 340,634円 | 月間一人平均 |
| パートタイム労働者 | 114,527円 | 107,071円 | 月間一人平均 |
| パートの時間当たり所定内給与 | — | 1,394円/時間 | 所定内給与を所定内労働時間で除す指標 |
パートの時間当たり所定内給与は、「パートタイム労働者の所定内給与 ÷ パートタイム労働者の所定内労働時間」で算出します。2025年分確報の公表値は1,394円/時間です。
パートの月間所定内労働時間は76.8時間、一般は147.3時間です(第2表)。月額現金給与総額の違いには労働時間や就業形態の構成等が関係し得ますが、同じ時間働いた場合の賃金格差をこの月額比較だけで断定できません。
一般労働者とパートタイム労働者の月額給与を比較するときは、労働時間の違いにも注意が必要です。実労働時間の定義については、総実労働時間・所定内・所定外の違いで整理しています。

労働力調査の「正規・非正規」とはどう違う?
| 統計調査 | 一般/パート・正規/非正規の判定方法 | 調査単位 |
|---|---|---|
| 毎月勤労統計調査 | 所定労働時間・所定労働日数 | 事業所を対象とした標本調査 |
| 労働力調査 | 正規・非正規は勤め先での呼称 | 世帯を対象とした標本調査 |

パート比率と平均賃金の関係
2025年分確報では、事業所規模5人以上・調査産業計の常用労働者に占めるパートタイム労働者の比率は31.31%(前年差+0.45ポイント)でした。就業形態計の平均には一般とパート双方が含まれるため、就業形態構成の変化が全体平均に影響する可能性があります。ただし、これだけで個々の労働者の賃上げ率・賃下げ率を特定することはできません。
もちの一言
さくらもち数字だけを覚えるのではなく、何を数え、どの系列・分母・単位で比較しているのかを確かめると、似た統計でも区別しやすくなりますね。
社労士試験での見方
- 毎勤のパート判定は労働時間・日数基準、労働力調査の正規・非正規は勤め先呼称
- 一般=正規、パート=非正規と置き換えない
- 月間給与と時間当たり給与の単位を混ぜない
読み解きメモ|比較するときの注意
毎月勤労統計調査の年平均実数は月ごとの推計常用労働者数による加重平均、指数の年平均は各月指数の単純平均です。公表された前年比は指数等による算出であり、表示された実数の単純な除算と一致しない場合があります。2024年の前年比にはベンチマーク更新の影響を取り除くための参考値の扱いがあることにも注意します。
FAQ
Q1. 無期雇用なら一般労働者ですか?
A. いいえ。雇用契約期間の有無と、一般/パートの分類は別です。
Q2. パートの月収が低いことは時間給も低い証拠ですか?
A. いいえ。月の実労働時間などが異なります。
Q3. 労働力調査の非正規と単純比較できますか?
A. いいえ。調査対象・分類基準が異なるため、定義をそろえずに比較できません。
