目次
はじめに
令和6年に実施された「労働組合基礎調査」は、厚生労働省が全国の労働組合を対象に、組織状況や組合員数の実態を把握するために行った統計調査です。
本記事では、厚生労働省が公表した令和6年「労働組合基礎調査」の結果について、令和7年9月の訂正内容1を反映しながら、労働組合数・組合員数・推定組織率の現状を整理していきます。
調査の概要

- 実施主体:厚生労働省
- 調査種別:一般統計調査
- 対象範囲:全産業の労働組合
- 調査目的:労働組合数、組合員数、推定組織率の把握
労働組合数と組合員数

- 労働組合数:22,512組合(前年より276組合減)
- 組合員数:991万2,000人(前年より2万5,000人減)
- 推定組織率:16.1%(前年より0.2ポイント低下、過去最低)
さくらもちこの結果から、雇用者のおよそ6人に1人が労働組合に加入している状況ですが、組織率の低下傾向は続いており、労働者の団体交渉力や制度の実効性に影響を及ぼす可能性があります。
パートタイム労働者の組合加入状況


- 組合員数:146万3,000人(前年より5万3,000人増)
- 推定組織率:8.8%(前年より0.4ポイント上昇、過去最高)



雇用者のおよそ12人に1人がパートタイム労働者として労働組合に加入しており、非正規雇用者の組織化が徐々に進んでいることがうかがえます。
FAQ
Q1. 労働組合数はどれくらいですか?
A. 令和6年の労働組合数は22,512組合で、前年より276組合減少しました(厚生労働省訂正後の統計に基づく数値です)。
Q2. 労働組合員数と推定組織率は?
A. 組合員数は991万2,000人、推定組織率は16.1%です。これは雇用者の約6人に1人が労働組合に加入していることを意味します。
Q3. パートタイム労働者の組合加入状況は?
A. パートタイム労働者の組合員数は146万3,000人で、推定組織率は8.8%。いずれも過去最高を更新しています。
Q4. 組織率の低下はどんな意味がありますか?
A. 組織率の低下は、労働者の団体交渉力の弱体化や、労働組合の影響力の縮小を示す可能性があり、労使関係や政策形成にも影響を与える重要な指標です。
- 「令和6年労働組合基礎調査」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/roushi/kiso/24/dl/gaikyou.pdf)を加工して作成 ↩︎
