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令和5年度 賃金構造基本統計調査の概要と結果解説

こんにちは!さくらもちです。
これまでの社労士試験の経験を活かして、一般常識に含まれる統計調査について、分かりやすくお伝えします。今回は令和5年度賃金構造基本統計調査1の内容を解説します。
賃金構造基本統計調査とは?

賃金構造基本統計調査は、厚生労働省が実施する基幹統計調査の一つです。この調査は、労働者の賃金に関する実態を、以下のような多様な条件で把握することを目的としています。
- 雇用形態(一般労働者・短時間労働者)
- 職種や性別、年齢、学歴などの属性
- 勤続年数、経験年数別の賃金構造
調査範囲と役割
- 調査対象:
・民営事業所:常用労働者5人以上を雇用
・公営事業所:常用労働者10人以上を雇用
- 活用例:
・最低賃金の決定
・労災保険の給付額算定
調査結果:一般労働者の賃金

- 全体平均賃金:318.3千円
- 男女別の平均賃金:
・男性:350.9千円
・女性:262.6千円
- 男女間賃金格差:男性を100とした場合、女性は74.8

この男女間賃金格差の背景には、以下の要因が挙げられます:
・女性管理職の割合が低い
・女性の平均勤続年数が短い
調査結果:短時間労働者の賃金


- 1時間当たりの平均賃金:1,412円
- 男女別の平均賃金:
・男性:1,657円
・女性:1,312円
短時間労働者とは?
短時間労働者は、以下の条件のいずれかを満たす労働者です(毎月勤労統計調査の定義に基づく):
- 1日の所定労働時間が一般の労働者より短い者
- 1日の所定労働時間が同じで、週の所定労働日数が一般の労働者より少ない者



短時間労働者の賃金には、性別による格差が依然として見られます。この結果を改善するための取り組みが今後も重要です。
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- 「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/dl/13.pdf)を加工して作成 ↩︎